犬の肺水腫~持続的気道陽圧法による治療ざっくりしたまとめ|今治市大新田町にある動物病院|犬、猫、ペットのトラブル

あいけんペットクリニック

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医院ブログ

持続的気道陽圧法ざっくりまとめ(犬の肺水腫治療)

数年前、

横浜の夜間動物病院が朝の番組に出てて、

肺水腫の治療でこれ以上は良くなりません時間の問題ですって言われて、

飼い主様が泣きながら連れて帰ってた映像が思い出されます。

 

私も、基本的に、同じ感じです。仕方ないと感じてしまいます。

 

 

 

今回、利尿と酸素吸入で肺水腫が良くならない子がいがいて、

たまたま、麻酔器が長時間使えるタイミングと重なり(要するに次の日の手術が入ってなかった)、

ここ数年、話に聞く、「持続的気道陽圧法(CPPV)」に挑戦する機会がありました。

 

一応、18時間のベンチレーションの果てに覚醒してルームエアーでチアノーゼなどなく呼吸出来ています。

 

水を嚥下できたのですぐに、色々な内服を開始し、このまま家に帰れる事を祈るばかりです。

 

感想。

肺の水を押し戻す効果は確実にある。

ある程度の信頼できる麻酔器が必要そう。

うちのはドレーゲルのファビウスプラスっていうドレーゲルの中では一番リーズナブルなモデル。

設定はほんといろいろ試行錯誤しました。

一番の問題、

呼吸性アシドーシスで寝かされて強制的に換気を改善させられた子は、

脳にダメージが生じると思うので、

めちゃめちゃ覚醒に苦労しました。

促拍呼吸になってしまって…、

今回は頑張って戻って来てくれて結果オーライ。

 

今後、

短時間で決める

生理学の勉強する

など、課題は山積しております。

 

 

細かい所知りたい方へ、

プレッシャーコントロールでpeepは10から始めました。

PINSPは20で圧差は10

小さいチワワでしたがこの圧で肺はなんとか壊れず(´▽`)

呼吸数は35~落としていきました

途中でレントゲンとらなくても、

一回換気量を見ていると肺の機能している部分が増えた感触が得られます

そこから少しづつ、圧(PINSPとPEEP)を下げていきます。

それでSPO2下がったり、呼気中CO2上がる場合は、

リクルートメントマヌーバを思い出して、

インテークとエギゾーストの比をいじります。

呼吸数も下げます。

そうです、リクルートメントマヌーバの時はゆーくり入れますよね。

インテークの比率長めにしたら急速に換気が改善しました。

そのまま、圧もさらに下げていけました。

CRPは上昇してない症例(ARDSではない症例)でしたが、

藁をもつかむ思いですのでタンパク分解酵素阻害剤は使用しました。

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