急性呼吸促拍症候群を新しいタンパク分解酵素阻害剤で治療してみた◎|今治市大新田町にある動物病院|犬、猫、ペットのトラブル

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急性呼吸促拍症候群を新しいタンパク分解酵素阻害剤で治療してみた◎

急性呼吸促拍症候群(ARDS)

➡全身に炎症性サイトカインがあふれている状態で膜の透過性が亢進している体に、さらに肺に何か不利な状況が重なると、肺に水が出てきてしまう現象

 

この分野は、難しいですね。

まともに教育を受けにくい分野であります。

 

獣医療では、

・敗血症⇔全身性炎症反応症候群を起こしやすい疾患で

・人工呼吸による肺への負担をある程度回避しにくくて

・伝統的に行われてきているめちゃくちゃ多すぎる術中輸液なんかもあいまって…

 

…………汗

 

そうです、獣医療では圧倒的に子宮蓄膿症の術後に急性呼吸促拍症候群が見られやすいと推測出来ます。

 

今回、

悪い時でアルブミンが1.3g/dlまで下がってしまうような腸炎を持ってる子で…

子宮蓄膿症を併発してしまい…

手術する前から急性呼吸促拍症候群に陥ってしまって…、

ブレンダのショットIVと

ナファモスタットのCRIでなんとか肺の状況を改善させ手術出来た症例に遭遇しました(汗

 

ブレンダは既存のタンパク分解酵素阻害剤よりも一歩手前で作用するので、

作用点が異なるという点からも、ナファモスタットとなどの既存のタンパク分解酵素阻害剤との併用は有りかなぁと思います。

 

ブレンダも塩類と混ざる事を苦手としているようなので…。

ナファモスタットも塩類が苦手でメインの輸液を流す留置とは別に留置をとって5%ブドウ糖液に溶かしてCRIしますので…、そこからブレンダもIVしました。

 

 

ブレンダが膵炎の治療薬として登場してまだ日が浅いですが…

日ごろから炎症と戦っている先生たちの目にはSIRSやARDSのための薬にしか見えなかったハズです(笑)

わたしも、タンパク分解酵素阻害剤は膵炎の薬としてではなくてあくまでもタンパク分解酵素阻害剤と認識して使える時は使います。むしろ使わないと後が無い状況で使ってみるしかないという事だとは思いますが。

 

今回は上手く効きました。

 

 

この投稿が、これ(ブレンダ)使っていいのかなぁってググってみた先生の目に留まれば幸いですm(__)m

 

 

 

 

 

 

 

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