オスネコさんの尿道スパスムを考える…|今治市大新田町にある動物病院|犬、猫、ペットのトラブル

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オスネコさんの尿道スパスムを考える…

前々回くらいの、バイトリル高用量はネコさんにダメよってブログのネタになってた子…

 

結局、

一度入院したけど、

退院後次の日まで尿出なくて

会陰尿道再建になってしまった………。(汗)

 

 

 

我々、獣医師は

オスネコさんの尿道が閉塞してしまったら、

カテーテルを使用して尿を出すわけですが…

 

 

 

この処置自体が、

尿道刺激を増悪し、

尿道括約筋の過度の緊張を呼び起こしている可能性があるわけです……。

 

 

 

尿道カテーテル挿入の最大の合併症と言える「尿道スパスム」

(もちろん、膀胱炎の排尿痛で尿道カテーテル挿入以前から尿道括約筋は緊張しているわけではありますが……。)

 

 

 

 

現在は、

 

 

 

尿道閉塞になってしまっても、

一時的な内科治療により改善し、

療法食のみでの維持管理までもっていけたら、

95%の子は再閉塞しないと言われています。

 

 

 

なので、

出来るだけ、

尿道閉塞に陥ったオスネコさんが

手術(会陰尿道再建)までいかないで

内科治療でどうにかなってほしいものです…。

 

 

短期的に再閉塞してしまう子をどうしたら減らせるか……。

 

 

問題点を考える

 

➀短期間に複数回の尿道カテーテル挿入すると良くないので、一発でキメル(≒いきなり入院管理)

②トムキャットカテーテルをそのまま留置する事を煽るような羽付きの商品の存在

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静脈留置とって(腎不全治療、尿量稼いで膀胱内リセット)

尿道カテーテルも留置する場合は(=入院)

トムキャットカテーテルは固すぎて、

カテーテル外した後の尿道スパスムを誘発し

再閉塞の一因になっている可能性があります…。

トムキャットは導尿に使用するだけにしましょう。

留置するなら↓

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アトムの4Frくらい

 

③痛みが尿道スパスムの原因になっているのは明らかなので積極的な鎮痛剤の使用

ステロイドかNSAIDsかの意見が分かれそうなのと

入院管理なら麻薬性オピオイドも使用した方がいいのか(ワタシは使ってる)

交感神経とか副交感神経とかが尿道スパスムと関連してそうなので誰かエライ先生に説明してほしい(笑)

 

 

 

 

 

トムキャットを留置しないってのは

前から言われてた事なので、、、、

今回は、

転院例であったため、

「昨日やった処置をまたやってほしい」

との、飼い主様の申し出に、そのまま応じてしまった事が問題だったと考えます⤵(問題点➀)

 

 

 

もし、ヒト医療みたいにガイドライン作るなら…

尿閉になってる場合は、

腎不全になってなくても、

いきなり入院をオススメして、

柔らかい尿カテ留置して2~3日入院して、

晴れて(*’ω’*)退院した方がよさそうです。

 

複数回(短期間に二回目)のトムキャット使用を強いられる時点で手術になる可能性が高くなる傾向にあります。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、

会陰尿道再建は出来ればしたくない手術ですが

短期間に、

通院↓

自宅での観察↓

入院↓

自宅での観察↓

などを繰り返して疲れてしまった飼い主様はだいたい喜ばれます…。

苦しんでるネコさんを見なくてすむからです。

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手術内容はとってもシンプル。

赤線の所(尿道球腺)まで切ってしまいます。

尿路がストレートになり、

尿道球腺より奥は太くなっています。

 

体表の皮膚の形成をいろいろと論議されているようですが、

尿道球腺の剥離(緑波線)をしっかり行えば、

再建した尿道開口部が引き込まれることはありません。

 

 

 

寒くなってきたので、尿閉増えますけど、いきなり入院をオススメできる根性を出していこうと思います。

(入院ばかり勧めて嫌がられるとか邪推して心が折れないように頑張ります)

 

 

 

 

 

 

 

 

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